2016-10/25
平成28年度 芦田川 川の健康診断 秋季調査(H28.10.16(日))の調査結果をアップしました。
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秋季調査(第25回調査:H28.10.16) |
1.開催概要
“芦田川きれい☆きれいプロジェクト”の一環として、芦田川とその支川の17地点を対象に『芦田川 川の健康診断 秋季調査(第25回調査)』を10月16日(日)に実施しました。参加状況としては、一般募集による参加者等総勢36名(スタッフ含む)でした。
2.調査方法等
調査は10グループに分かれて行い、1グループあたり1~2地点を分担して調査しました。当日は、各地点で“水質チェック”(家庭排水などによる川の汚れを調べる上で目安となるCOD、亜硝酸(NO2)、りん酸(PO4)のパックテストによる簡易水質測定)と“感覚チェック”(水の見た目や色、匂い、手触りなどによる評価)を行いました。
また調査後は、“芦田川見る視る館”にて、グループ毎に各地点の調査結果を集計し、発表しました。
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採水・現地調査 | 水質チェック |
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結果整理作業1 | 結果整理作業2 |
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結果発表1 | 結果発表2 |
3.調査結果
<今回の調査結果>
今回の調査結果では、芦田川本川の中上流部の調査地点である「(6)福戸橋」や「(3)府中新橋」、「(13)中津原取水堰」や神谷川の「(5)神谷川橋」などで比較的評価が高く、高屋川の「(11)鶴ヶ橋」や「(10)掛の橋」、瀬戸川の「(16)観音橋」、砂川の「(4)中須大橋」などで評価の低い結果となりました。
<経年的な傾向>
経年的な傾向として平成16年秋からの調査結果をみると、芦田川本川の上流部から中流部は、概ね良好な評価結果で推移していますが、上流部に流入する砂川の「(4)中須大橋」、下流部に流入する高屋川の「(10)掛の橋」や「(11)鶴ヶ橋」、「(12)出原橋」の評価は、他地点と比べて低い評価となっています。
<まとめ>
今年は、調査開始以降最も良好な結果であった前年(平成27年度 秋季調査)と比較すると、芦田川上流で一部評価の低下が見られますが、過年度の調査結果と同様に、上流の地点では水質が良好であるのに対し、市街地を流れる支川(高屋川、瀬戸川)が合流する下流では水質が悪くなる傾向であり、生活排水の影響と考えられます。下水道の整備等により、近年芦田川の水質も徐々に改善傾向となっていますが、更なる水質の向上を目指すためには、家庭からの生活排水を減らしていくことが必要です。
順位 | 上位ランキング | 得点 | 順位 | 下位ランキング | 得点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | (6)福戸橋(芦田川) |
84点 |
1 | (11)鶴ヶ橋(高屋川) | 45点 |
2 | (3)府中新橋(芦田川) (5)神谷川橋(神谷川) (13)中津原取水堰(芦田川) |
80点 80点 80点 |
2 | (16)観音橋(瀬戸川) | 54点 |
3 | (17)河手川橋(河手川) | 75点 | 3 | (4)中須大橋(砂川) (10)掛の橋(高屋川) |
64点 64点 |
※( )カッコ内の数字は地点番号を示しています。
平成28年度 芦田川 川の健康診断調査結果(秋季調査:H28.10.16)
4.参加者の意見・感想、等
参加者からは、“生活の中で使っている「水」のことについて知ることができた。”“様々な川の水のきれいさがわかった。”“芦田川の水質状況がよくわかりました。” などのご意見を頂きました。
5.今後の取り組み
今後もこのような水質調査を継続し、情報発信していくことで、流域の皆さまに芦田川の現状をご理解いただくとともに、家庭などの身近なところでできる水質改善の取り組みとして、“環法17条”やその簡易版である“芦田川クリーン5”などの普及啓発を進めていきます。
※たくさんの取り組み方法を掲載した芦田川独自の取り組み“環法17条”のパンフレットはみんなができることから入手できます。既に“芦田川クリーン5”は実践しているという方は、レベルアップとして是非チャレンジしてみてください!