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なぜ汚れるのか?

芦田川の現状

広島県福山市を流れる芦田川は、その水の9割が工業・上水・農業用水などに広く利用され、地域の社会・経済・文化の基盤となっていることから“備後の母なる川”として知られています。

ところが人口や産業の集積が進む一方、下水道整備が立ち遅れているために、特に下流部では水質汚濁が問題となっています。中国地方の一級河川の中で、実に36年連続ワースト1(平成20年時点)という不名誉な記録を現在も更新中です。中国地方にはきれいな川が多いという事情はありますが、しかし全国的に見ても、芦田川はワースト10に入るぐらいのところで終始しているというのが現状です。

なぜ汚れるのか?

芦田川の水質汚濁は、その原因の7割が生活雑排水の流入によるものと言われています。 つまり芦田川の水質改善には流域住民一人ひとりの水環境に対する問題意識と取り組みが非常に重要になります。

 

芦田川をきれいにする取り組み

AEMCが、国土交通省中国地方整備局福山河川国道事務所及び福山市と協力して、2007年より、11月の約1カ月間を対象とした社会実験を開始しました。それが『河川浄化社会実験』です。

 

概要

芦田川は高屋川と瀬戸川が合流する手前(上流側)はそれほど汚れてはいません。この2つの支川が芦田川汚濁の主原因と言えます。

そこで高屋川と瀬戸川の流域にモデル地区を設定し、モデル地区の住民の方に家庭でできる水質浄化の取り組みを約1カ月間実践してもらいます。それがどのくらい効果があるものかを検証し、確認することで、川が汚れている現状を理解してもらおうというものです。もし効果を実感することができれば、水質浄化の取り組みは実験期間だけではなく日常的に定着することが期待できます。

さらに、水質浄化への取り組みを芦田川流域全体に広める活動に参加してもらえるかもしれない。それがこの社会実験の狙いです。

以下に、平成19年度に実施した社会実験の概要を示します。

対象地域

高屋川流域から神辺町竹尋学区の60戸

瀬戸川流域から津之郷町津之郷学区110戸の2地域。

ある程度の規模の集落で、下水道がないために生活排水がそれぞれの川に流れ込むという理由で選ばれました。

取り組みの内容

各家庭で取り組んだ水質浄化の内容は次の5項目です。

  1. 調理くずや食べ残しを流さない。
  2. 汚れのひどい鍋、食器類は、拭き取ってから洗う。
  3. 食用油は直接流さず、紙に染み込ませたり、固めたりして捨てる。
  4. 食器類を洗う時に洗剤の量を減らす。
  5. 洗濯の時に洗剤の量を減らす。

測定方法

社会実験実施前後でで水質調査を実施し、以下の3項目にについて確認しました。

  1. 水の中の汚れの指標であるBOD(生物化学的酸素要求量)
  2. 水中の濁りの量を示すSS(浮遊物質量)
  3. アオコの原因となる物質の量を表すT-P(総リン)

調査結果

社会実験実施前後の結果を比較し、2地区の平均で確認しました。

  1. BODは11%下がった、つまり改善された。
  2. SSは27%減少した。
  3. T-Pは35%減少したのである。

これは関係者の予想を超える効果でした。また調査結果から、取り組み内容項目1と3はほぼ毎日実施できており、それ以外の項目も全28日の4分の3程度と高い実施率であったことも分かりました。

参加した住民からの声

  • 「芦田川に関心を持つようになった」
  • 「みんなで取り組めば芦田川は必ずきれいになると思う」
  • 『河川浄化社会実験』について知らない人々がたくさんいると思うので宣伝していきたい」
  • 「自分の家庭の周囲から順番にきれいにしていきたい」

などの意欲的な声も寄せられました。

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