2013-10/28
平成25年度 芦田川 川の健康診断 秋季調査(H25.10.20(日))の調査結果をアップしました。
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秋季調査(第19回調査:H25.10.20) |
1.開催概要
“芦田川きれい☆きれいプロジェクト”の一環として、芦田川とその支川の17地点を対象に『芦田川 川の健康診断 秋季調査(第19回調査)』を10月20日(日)に実施しました。参加状況としては、一般募集による参加者や「めだかの学校」のメンバー等総勢28名(スタッフ含む)でした。
2.調査方法等
調査は10グループに分かれて行い、1グループあたり1~2地点を分担して調査しました。当日は小雨のため、各地点で採水と“感覚チェック”(水の見た目や色、匂い、手触りなどによる評価)を行い、会場である“芦田川見る視る館”に戻ってから“水質チェック”(家庭排水などによる川の汚れを調べる上で目安となるCOD、亜硝酸(NO2)、りん酸(PO4)のパックテストによる簡易水質測定)を行いました。
また調査後は、グループ毎に各地点の調査結果を集計し、発表しました。
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採水・現地調査 | 水質チェック(屋内で実施) |
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結果整理作業1 | 結果整理作業2 |
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結果発表1 | 結果発表2 |
3.調査結果
<今回の調査結果>
今回の調査結果では、芦田川本川の中流部の調査地点である「(3)府中新橋」、上流部の調査地点である「(1)大渡橋(府中市父石)」や神谷川の「(5)神谷川橋」などで比較的評価が高く、高屋川の「(11)鶴ヶ橋」や瀬戸川の「(16)観音橋」、芦田川本川の「(14)山手橋」などで評価の低い結果となりました。
<経年的な傾向>
経年的な傾向として平成16年秋からの調査結果をみると、芦田川本川の上流部から中流部については、概ね良好な結果で推移しています。中流部に流入する砂川の「(4)中須大橋」や有地川の「(7)大正橋」の評価は、それらの調査地点と比べて低い評価で推移しています。また、市街地を流れ下流部に流入する支川の「(11)鶴ヶ橋」(高屋川)や瀬戸川の「(16)観音橋」(瀬戸川)の評価は、過去の調査結果の傾向と同様に低い評価となっており、生活排水の影響が大きいものと考えられます。
<まとめ>
今年は、前年と比較して評価が下がり『良い』から『普通』になっている地点がみられ、また評価が『悪い』から『普通』へ上がっている地点も比較的多くみられる結果となりました。これは、調査の前日から当日にかけての降雨の影響が考えられます。評価が上がった地点については、雨が降ることで川の水量が増し、汚れが希釈されたことが要因として考えられ、評価が下がった地点については、雨により流域内に溜まっていた汚れが流されて川に流入したこと、川底が巻き上げられたことが要因として考えられます。
順位 | 上位ランキング | 得点 | 順位 | 下位ランキング | 得点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | (3)府中新橋(芦田川) | 90点 |
1 | (11)鶴ヶ橋(高屋川) | 37点 |
2 | (1)大渡橋(府中市父石)(芦田川) | 82点 | 2 | (16)観音橋(瀬戸川) | 41点 |
3 | (5)神谷川橋(神谷川) | 78点 | 2 | (14)山手橋(芦田川) | 46点 |
※( )カッコ内の数字は地点番号を示しています。
平成25年度 芦田川 川の健康診断調査結果(秋季調査:H25.10.20)
4.参加者の意見・感想、等
参加者の方からは、“川の水は見た目で濁って見えても、案外きれいな場合があるとわかった” “地元の自然がよくわかって良かった” “芦田川をきれいにしたい” などのご意見を頂きました。
5.今後の取り組み
今後もこのような水質調査を継続し、情報発信していくことで、流域の皆さまに芦田川の現状をご理解いただくとともに、家庭などの身近なところでできる水質改善の取り組みとして、“環法17条”やその簡易版である“芦田川クリーン5”などの普及啓発を進めていきます。
※たくさんの取り組み方法を掲載した芦田川独自の取り組み“環法17条”のパンフレットはみんなができることから入手できます。既に“芦田川クリーン5”は実践しているという方は、レベルアップとして是非チャレンジしてみてください!