平成25年度 芦田川 川の健康診断 春季調査(H25.6.2(日))の調査結果をアップしました。
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春季調査(第18回調査:H25.6.2) |
1.開催概要
“芦田川きれい☆きれいプロジェクト”の一環として、芦田川とその支川の17地点を対象に『芦田川 川の健康診断 春季調査(第18回調査)』を6月2日(日)に実施しました。当日は小雨の中での開催となりました。参加状況としては、一般募集による参加者や「めだかの学校」のメンバー等総勢50名(スタッフ含む)でした。
2.調査方法等
調査は10グループに分かれて行い、1グループあたり1~2地点を分担して調査しました。各地点では、“水質チェック”(家庭排水などによる川の汚れを調べる上で目安となるCOD、亜硝酸(NO2)、りん酸(PO4)のパックテストによる簡易水質測定)、“感覚チェック”(水の見た目や色、匂い、手触りなどによる評価)を行いました。
調査後は、“芦田川見る視る館”にて、各地点で採取した川の水を使った透視度の計測などを行うとともに、グループ毎に各地点の調査結果を集計し、発表しました。
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現地調査1 | 現地調査2 | 結果整理作業1 |
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結果整理作業2 | 結果発表1 | 結果発表2 |
3.調査結果
<今回の調査結果>
回の調査結果では、芦田川本川の中流部の調査地点である(3)府中新橋、(13)中津原取水堰、上流部の調査地点である(1)大渡橋(府中市父石)芦田川支川の神谷川の調査地点である(5)神谷川橋などで比較的評価が高く、高屋川の(11)鶴ヶ橋、(10)掛の橋や有地川の(7)中須大橋などで評価の低い結果となりました。 上位ランキングについては(3)府中新橋が、下位ランキングについては(11)鶴ヶ橋が、昨年同様それぞれ1位となりました。
<経年的な傾向>
経年的な傾向として平成17年春からの調査結果をみると、芦田川本川の上流部から中流部については、概ね良好な結果で推移していますが、中流部に流入する砂川の(4)中須大橋や有地川の(7)大正橋の評価は、それらの調査地点と比べて低い評価で推移しています。また、下流部に流入する高屋川の(11)鶴ヶ橋、(12)出原橋や瀬戸川の(16)観音橋の評価は、過去の調査結果の傾向と同様に低い評価となっています。
<まとめ>
今年は、前年と比較して全体的に評価が低下する結果となりました。このことは、春先の雨量が前年より少なく、川を流れる水量が減少していることや、調査の前日から当日にかけての降雨などが影響しているものと考えられます。 また、過年度の調査結果と同様に、上流の地点では水質が良好であるのに対し、市街地を流れる支川(高屋川、瀬戸川)が合流する下流では水質が悪くなる傾向となっており、生活排水の影響が大きいものと考えられます。
順位 | 上位ランキング | 得点 | 順位 | 下位ランキング | 得点 |
---|---|---|---|---|---|
1 | (3)府中新橋(芦田川) | 85点 |
1 | (11)鶴ヶ橋(高屋川) | 26点 |
2 | (12)中津原取水堰(芦田川) | 82点 | 2 | (10)掛の橋(高屋川) | 33点 |
3 | (1)大渡橋(府中市父石)(芦田川) (5)神谷川橋(神谷川) |
78点 | 3 | (4)大正橋(有地川) | 35点 |
※( )カッコ内の数字は地点番号を示しています。
平成25年度 芦田川 川の健康診断調査結果(春季調査:H25.6.2)
4.参加者の意見・感想、等
参加者の方からは、“芦田川がこんなに汚いとは思わなかったから、これから気をつけられるようになった。”“現在の芦田川の状況が良く分かった。”“環境を考えるよいきっかけになった。”“きれいそうに見える川も、水質を調べるとそうでもなくて、改善の難しさを感じた。”などのご意見を頂きました。
5.今後の取り組み
今後もこのような水質調査を継続し、情報発信していくことで、流域の皆さまに芦田川の現状をご理解いただくとともに、家庭などの身近なところでできる水質改善の取り組みとして、“環法17条”やその簡易版である“芦田川クリーン5”などの普及啓発を進めていきます。
※たくさんの取り組み方法を掲載した芦田川独自の取り組み“環法17条”のパンフレットはみんなができることから入手できます。既に“芦田川クリーン5”は実践しているという方は、レベルアップとして是非チャレンジしてみてください!