2010-02/03
芦田川 きれい☆きれいプロジェクト『河川浄化社会実験』の結果報告をアップしました。
1.水質浄化の社会実験の実施
昨年、芦田川環境マネジメントセンター、国土交通省福山河川国道事務所及び福山市は、芦田川の水質改善を図るため、「芦田川きれい☆きれいプロジェクト」の一環として、身近にできる水質浄化の取り組みである『河川浄化社会実験』を、平成21年11月1日~11月28日までの約1ヵ月間実施しました。
平成20年に実施した『河川浄化社会実験』では、瀬戸川流域の津之郷地区(約1,250世帯)のご協力により、貴重な結果やご意見を得て、水質浄化の取り組みによる改善効果を把握することができましたので、今回は、さらに規模を拡大して、昨年ご協力いただいた瀬戸川流域の津之郷地区に加え、同じく瀬戸川流域の赤坂地区、高屋川流域の竹尋地区の合計約3,600世帯に、水質浄化に取り組んでいただきました。
実験をとおして、日頃から家庭でできる水質浄化の取り組みが重要であることが改めて確認できました。この実験結果を芦田川流域全体に広くPRしていきたいと思います。
今後、このような芦田川の水質浄化に向けた草の根運動が契機となって、各家庭に水質浄化の取り組みが定着するとともに、芦田川流域全体に広まっていくことを期待します。
※本事業は,社団法人日本河川協会「きれいな川と暮らそう」基金の助成を受けて実施いたしました。
2.取り組み内容
1)実施場所
瀬戸川流域 | 津之郷地区 | : | 約1,100世帯 |
赤坂地区 | : | 約1,100世帯 | |
高屋川流域 | 竹尋地区 | : | 約1,400世帯 |
計 | 約3,600世帯 |
2)取り組み項目
- 調理くずや食べ残しを流さない
- 汚れのひどい鍋、食器類は、ふき取ってから洗う
- 食用油は直接流さず、紙にしみ込ませたり、固めたりして捨てる
- 食器類を洗う時に、洗剤の使用量を減らす
- 洗濯の時に、洗剤の使用量を減らす
3.実施結果
1)水質調査結果
今回の調査では、実施中調査前に降雨があり、その影響等を受けているため、汚濁負荷の減少率は実際の削減率に当てはまりません。しかしながら、各取り組み項目について、流域住民の皆さまに積極的に取り組んでいただいた結果、生活排水等の汚れの量が削減されたものと考えられます。
※汚濁負荷の減少率は、3地区の平均による。
2)参加住民の意見
意識の変化や今後の取り組みへの決意など、流域全体へ取り組みを展開していくことが期待できる積極的な意見が多数見受けられました。
- 今までも実行していたが、改めて自分のしている事が河川浄化に直接つながる事を認識出来ました。
- 大好きな私たちの町、私たちの国、私たちの地球を守る為に必要なことであれば、私たちは協力すべきと思います。芦田川がきれいになりますように!!
- 今まで汚れのひどい食器は、洗剤で洗い流していました。それって川へつながっていたのですね。気をつけるようになりました。1人1人が気を付けることで、私が子どものころ、しじみがいた芦田川にもどればと思います。
- 多くの支川が集まって芦田川になることを認識し、各流域の住人が強い協同の心を継続することによって実績をあげたいものである。小さな事から実践したい。
4.取り組みの様子
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取り組み(1):ネットをかけよう | 取り組み(2):汚れはふき取ろう | 取り組み(4):洗剤は少しだけ |